新海誠「君の名は」と「万葉集」との関係!ある歌がストーリーの骨格に?

「世界ふしぎ発見」のテーマに「万葉集」が選ばれ、アニメーション監督の新海誠さんがその魅力を語るそうですね。

新海誠さんの作品には「君の名は」など万葉集をはじめ古典を題材にして物語が展開しているものが多いですね。

その元となった歌と物語との関係性について調べてみました。密接な関係性が分かるようにしたためネタバレを含んでいます

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新海誠監督の「君の名は」の元になった万葉集の歌は?

新海誠監督の大ヒット作「君の名は」の元になった万葉集の歌とはどんなものでしょうか。

誰そ彼と我を名問いそ長月の

露に濡れつつ君待つ我そ (作者不詳)

 誰だあれはと、私のことを問わないでください。
九月の雨に濡れつつ、あなたを待っている私です。

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新海誠の「君の名は」のタイトルと歌の関係

「君の名は」の中では「誰そ彼」「黄昏」時の語源になったというのが語られていますね。そして「誰そ彼?」はそのまま「君の名は?」ですね。

薄暗くなって人の顔が見分けにくい夕暮れの時間帯「たそかれどき」と呼ばれるようになり、それが「たそがれどき」となったとのことです。

映画の中では「かたわれどき」といった言い方もされていますね。この黄昏時というのが、物語の時間が交錯する「結び」の重要な時間として描かれています。

新海誠監督の「君の名は」と歌の暦の関係

「君の名は」のストーリーが展開する時期と歌に出てくる暦にも関係性があります。

長月=9月というのは旧暦で、現在の暦だと10月になります。「誰だあれはと、私のことを問わないでください」は三葉が東京で瀧を見つけた時に「お前、誰?」と言われたことに符合します。

そしてその翌日は彗星が落ちた10月4日=長月ということで、この歌が歌われた時期に合致するようになっていますね。

そして、クライマックスの四谷須加神社へ走る道すがらは「雨」。そして最後に声をかけるのは三葉ではなく瀧

時期は10月ではないですが、「雨に濡れつつ、あなたを待っている私なのです」に対応します。

これらを見ていくと「君の名は」のストーリー自体がこの歌を下敷きに展開していると言えますね。

この他にも、三葉という名前は「水」の神である罔象女神(みつはのめのかみ)=瀬織律姫(せおりつひめ)=瀧神=瀧=立花瀧という日本の神話にちなんだ繋がりもあったりします。

また、「立花」というのは六占星術では12の運命周期の一つで、「この時期に得たものや成し遂げたことは生涯にわたって不動」になりやすいと言われています。

「立花」という苗字にそういった意味を込めたかどうかは定かではないですが、時空を超える出会いを引き寄せたというストーリーに合っているような気もしますね。

こうやって探してみると、さらに色々な古典や神話にちなんだ伏線が張り巡らされていそうですね。

まとめ

新海誠監督の作品「君の名は」と万葉集の関係について調べてみました。

  • 「誰そ彼と我を名問いそ長月の露に濡れつつ君待つ我そ」が「君の名は」のストーリーのベースになっていること
  • 「誰そ彼の」が「君の名は」のタイトルの元になっていること。
  • 「誰そ彼の」など歌の中の言葉が物語が展開する時のキーワードになっていること
  • 歌が詠まれた時期と物語の季節が一致していること

が分かりました。

 新海作品は色々な古典や神話などのエッセンスを盛り込んで作っているものが多いので、そういう視点で見返してみるのも面白そうですね。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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