
「情熱大陸」に竹本宗一郎さんが出演されましたね。「ナイトネイチャーカメラマン」を名乗る天体写真・夜の映像のプロフェッショナルですが、一体どんな方なのでしょうか?
プラネタリウムメーカーの技術者から夜の撮影のプロになった経歴を調べてみました。
同時に、一般向けに本も書かれているナイトタイムラプスって何なのか、その撮り方や天体の動画撮影の方法も含め色々と調べてみました。
竹本宗一郎の経歴

竹本宗一郎(たけもと そういちろう)
- 生年月日:1968年?月?日
- 出身地:東京都
- 出身大学:大阪芸術大学
竹本宗一郎さんは、かつては天体望遠鏡も製造していたプラネタリウムのトップメーカー「後藤光学研究所」に勤められていました。プラネタリウムで映す映像作品を作られていたそうです。
大正15年創業の後藤光学研究所は、プラネタリウムの国産化に成功し、現在では国内シェアの66%、世界でも40%を占めるまでになっています。その技術力は相当なものですね。
五藤光学研究所が、五藤光学製造所でも、五藤光学工業でもなく、 「五藤光学研究所」という名称を冠している理由は、「会社は小さくても、常に研究的態度をとり、 従業員全員が常に作業即研究という態度で仕事をする社風でありたい」との創業者五藤斉三の願いに基づいてのものです。 そして、「他人の真似のできない製品を時代の推移と共に生み出してゆく」ことが、今に続く、株式会社五藤光学研究所の創業精神です。
この研究をしていく会社の風土があったことが、現在素晴らしい撮影を竹本宗一郎さんがされている基礎となっているのかもしれません。
参照:後藤光学研究所

現在はその経験を活かし、天文、宇宙、自然科学などの特殊撮影をするZERO CORPORATIONという会社の代表取締役をされています。
天体撮影等の特撮から、テレビなどの企画・制作、天文コンサルティング、プラネタリウム番組制作、天体撮影機器の企画・販売など、正に「ネイチャーナイトカメラマン」らしいお仕事をされていますね。
竹本宗一郎の映像とナイトタイムラプス動画
情熱大陸では、ニュージーランドの土ボタルの撮影の様子などが紹介されるようですが、実際に見てみると一体どうやって撮ったんだろうという美しい映像になっています。
天体動画や写真も中々撮影が難しいのですが非常に鮮やかな写真を多く撮影されていますね。
さらには、ナイトタイムラプス撮影の方法について本も書かれています。夜の写真や映像を撮り続けてきたノウハウが詰め込まれています。
タイムラプス(Time lapse)というのは、低速度撮影とも言われ「同じ場所で一定の間隔を空けて撮影した静止画をつなぎ合わせて動画のような映像を作る手法」ですね。
これを夜の撮影に用いたものがナイトタイムラプスというわけです。ただ、通常の写真と違って明かりがほとんどない環境での撮影となるため、そのための機材や技術が必要になってきます。
最近ではGo Proのようにナイトタイムラプス機能を搭載したカメラも出てきています。
竹本宗一郎が薦める天体動画を撮る方法

では、天体動画を撮るにはどんなカメラが必要なのでしょうか?竹本宗一郎さんは適した超高感度ムービーカメラとして、ソニーの「α7SII」やパナソニックの「Lumix GH5S」などを薦めておられます。
感度を示す、ISOという値が51,200以上という非常に高い値まで上げることができるカメラが良いとのことです。
同時に、光を取り込みやすい明るい大口径レンズ(F値で2以下)を選ぶことが夜間における撮影には重要になるようです。
さらに、夜空など「点光源」を撮影する場合には「コマ収差」や「サジタルコマフレア」に注意してレンズを選ぶ必要があるとのことです。
竹本宗一郎のナイトタイムラプスの撮り方

竹本宗一郎さんは、ナイトタイムラプスの撮り方についても、色々と説明されています。
光源がない「真っ暗な夜空で天の川を撮影する場合」の設定として、先ほどの感度「ISO6400」、絞り「F2.8」、「シャッタースピード20秒」が良いそうです。
この場合でもやはり明るい超広角レンズを選ぶのが良いとのこと。性能も高く値段も高いフルサイズのセンサーのカメラでない場合ほど、明るいレンズにする必要があるとのことです。
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竹本宗一郎についてのまとめ
いかがでしたか?夜の撮影のプロ竹本宗一郎さんと、竹本さんが薦める夜空の撮影の仕方について調べてみました。
- 写真家としてではなく、プラネタリウムなど星空の映像制作の専門家として歩んできたこと
- 映像制作の経験を生かしてZERO CORPORATIONを立ち上げられたこと
- 天体動画を撮るには超高感度カメラと明るい超広角レンズが必要
- タイムラプスはISO6400、絞りF2.8、シャッタースピード20秒が基本
であることなどが分かりました。プロ用でない機材でも撮れるとなると、これから星空を撮影する人が益々増えそうですね。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。